不登校のフリースクール選び3つのポイント

不登校のフリースクール選び方
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フリースクールを利用して不登校克服を目指す!

不登校の子ども達の為に、全国各地でフリースクールが設立されています。フリースクールを利用して不登校を克服する方法をお教えします。フリースクールの仕組み、費用、活動内容、実態はどうなのでしょうか?フリースクールの正しい選び方3つのポイントについて話します。

フリースクールを上手に使えば、不登校解決につながります。家で一人で過ごすよりも、家の外で誰かと一緒の時間を過ごす方が良いと考えてフリースクールへ通わせる保護者の方がほとんどです。フリースクールで終わらせず、学校復帰へ向けた1つのステップとしてフリースクールを利用する事ができますよ。

フリースクールとは?

フリースクールの発祥はアメリカです。アメリカでは、宗教上の理由と国土の広さから通学が困難な子ども達がいます。そのため、学校の代わりに自宅で親が子どもを教えたり、コミュニティーの中で数人の子どもを集めて教えることがフリースクールの初めでした。

一方、日本では、不登校の子どもたちを受け入れる場所としてスタートしました。対象は、小学生、中学生、高校生まで幅広い年代が同じ場所で過ごします。学校教育のカリキュラムとは違った、経験や体験を大切にした学びの場を提供してくれています。何か教育理念に沿って教えるのではなく、子どもが自由に発想して、自由に活動できる空間を作るスタイルが一般的です。

フリースクールの形態としては、教員経験者やお寺、慈善活動を長年やられている個人の方が運営されています。NPO法人、一般社団法人、宗教法人、地域のコミュニティー支援団体、ボランティア団体など、運営主体は様々な為、考え方や運営方針、教育に対する理念も違います。最近では、学習塾や家庭教師運営会社がフリースクールとして、自宅訪問によるサポートを行っています。公的な教育支援施設として適応指導教室があります。『適応指導教室を利用して不登校から学校復帰する3ステップ』で詳しく紹介しています。

費用

各フリースクールで費用は様々です。基本的に、子どもを預けるので学習塾よりも費用は高くなります。学習塾の場合、毎週1~2回、1回2時間程度で1科目1万円前後です。フリースクールの場合、週2~3回、1日1~3時間程度が一般的です。

費用は、月3万円~5万円程度。別途、入会金が1万円~15万円程度必要になります。

基本的には月~金曜まで開いていますが、小学生から高校生までが同じ教室で学べない為、時間や曜日によって小中高を分けている教室もあります。学習を教えながら、心のケアも行う為、費用は高くなるのです。自宅などでフリースクールを開いている運営者の場合は価格は抑えられますが、駅前などのビルの一室を借りている教室では費用は増えていきます。

活動内容

学習と居場所づくりの2つの活動が中心となります。通信制と連携しているフリースクールでは、サポート校と同じ役割として、各曜日の時間割が組まれており、そこで学習をして通信制の卒業資格を得る事ができます。一方で、中学生や小学生には、学習サポートよりも色々な活動機会が用意されています。

音楽(ドラム・ギター・ピアノ)、芸術(絵画)、ものづくり、スポーツの時間があり、さらには自分で好きな事ができるサークル活動もあります。これは各フリースクールによって内容は違います。また、行事やイベント活動として、ミニ文化祭のようなものや遠足などが行われます。

各子どもたち一人ひとりと毎週ミーティングを行って、心の状態や意志を確認して、親御さんに報告して共有する作業もやっています。

他の不登校の子ども達と触れ合う事で、仲間を作り、対人恐怖などから抜け出す空間づくりもしています。共働き家庭では、必然的に子どもは家の中で一人でいることになります。学校と断絶してしまった不登校の子にとって、社会とのつながりを感じさせることは大切です。物理的に孤立してしまい、ひきこもり生活へ突入してしまう事がないようにフリースクールを利用する事も考える必要があります。

自分と同じような不登校の子がいると知ることは、不登校の子の持つ不安や焦り、ストレス、心の負担を和らげてあげることができます。

学校の出席扱い

フリースクールによっては、学校長の許可があれば、出席扱いとなります。中学生の場合、内申点に出席日数が大きく影響を与えます。そこで、フリースクールを利用する事で内申点を高く保つ事ができます。

ただし、フリースクールなら全てが認められるわけではありません。事前に学校長の許可を取る必要がありますので、フリースクールでの活動内容などを調べて報告するようにして下さい。

フリースクール選びの3つのポイント

私たちの生徒でフリースクールから不登校を改善して学校復帰した子ども達がいます。その例を参考にしながら、フリースクールを有効利用する為の3つのポイントについてお教えします。これらポイントを意識すれば、学校復帰することが可能になります。

ポイント1:通学距離・通学時間

まずは、通学距離です。フリースクールは駅前に作られるケースが多いです。しかし、不登校の子は外へ出るだけでも精一杯ですから、通学時間が1時間を超えると、それだけで拒否するケースが多いです。私たちでも1時間もかかると思うだけで行くのを辞めようとしてしまうことがありますよね。

あまりにも通学距離が長い場合は、フリースクールに通わせても途中で断念しなくてはいけません。

一番いけないのが、途中で辞めて自信を失わせる事です。ある不登校の子が、「私はフリースクールもいけないダメな人間です。」と言っていたのは印象的でした。出来れば、30分以内が良いと思います。自宅の近くにない場合は、フリースクールの代わりとして、適応指導教室がありますので、市区町村の教育委員会に聞いてみて下さい。

ポイント2:「人間関係」と「自信をつくる」活動

不登校の子は、それぞれで持っている感性が違います。ある子には楽しい活動でも、他の子には楽しい活動だと感じないことがたくさんあります。そのスクールで決まった活動をやることも大切ですが、固定化されていない活動ができるかどうかもポイントになります。

そして、子どもが一人で勝手にやるよりも、仲間がいて、人間関係を作れるようになるのも大切です。逆に、人間関係だけを重視しているとゲーム性のある活動ばかりになり、自信は付きません。

人間関係、自信を持たせる、この2つを意識しながら、楽しめる活動ができるかです。

ポイント3:居心地が良すぎない

最後が難しいのですが、居心地がよすぎると、ずっとフリースクールに通い続けて学校へ戻らなくなります。あくまでも、学校へ復帰する為のステップとしてのフリースクール通学を考えています。ある生徒は中学時代、ずっとフリースクールに通い続けて、高校進学せず、家に引きこもってしまいました。もちろん、フリースクールに通った事で自信を持てて、高校進学出来た子もいます。

これは、それぞれの不登校の子の状態によって違います。

フリースクールに通いながら、学校との関係を切らせない事が大切です。あるお母さんは、フリースクールでの活動を学校でもできるように、学校と相談して、放課後週1回からスタートさせて、学校復帰させたケースもあります。フリースクールに通わせた事で安心せず、次を見据えながらサポートしてあげて下さい。

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