不登校の教室復帰への7ステップ

不登校の教室復帰
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教室へ戻れず、玄関から出られない不登校の子

学校を休み、親子の間での混乱も落ち着いたら、次は教室復帰です。学校へ行けない子をどうやって教室へ戻せばいいのでしょうか?「明日は学校へ行く!」と夜に言っても、翌日の朝、起きてこない子もたくさんいます。私たちの教える教室復帰法を実践して、多くの不登校ご家族が学校復帰を実現しています。これから、教室復帰までの正しいアプローチをくわしくお教えします。

学校へ復帰する為には、親子が喧嘩をしていては難しいです。しっかりとした親子関係を築く為にも『共感の会話法』を実践して下さい。その後で、この7ステップを実行するようにするといいですよ。

不登校の教室復帰への7ステップ

学校を長く休んだ不登校の子にとって、学校へ戻ることは大きな壁です。『不登校の7つの心理とは?』で解説していますが、不登校の子は学校を休む事で大きなストレスを抱えてしまっています。その大きな壁を一度に飛び越えることはできません。7つのステップ=階段を作る事で、1つずつ壁を乗り越える必要があります。

最初から教室、クラスへ戻そうとする試みは多くの不登校の子がうまくいっていません。まずは、ステップ1の別室登校からスタートするとスムーズに教室へ戻る事ができるようになります。

ステップ1:別室登校(相談室・保健室)

最初は、別室登校からスタートします。教室に戻れる自信のない子には、別室登校がベストです。保護者の方から子どもへ別室登校を提案すると拒否される場合がほとんどです。無理に学校へ戻そうとしているように子どもは思うからです。

そこで、『成長の会話法』を使って、子どもに「学校へ戻るにはどうしたらいいと思う?」と聞きます。親が子どもを引っ張るのではなくて、子どもが自分で考えた結論を親が後押しする形にしてあげます。これは子ども自身が望んでいる事です。保護者の方から「別室登校」という方法もあると、アイデアの1つとして教えてあげればいいです。

別室登校には、相談室や保健室などいくつか種類があります。これは学校によって設置しているかどうかわかりませんので、担任の先生に聞いてみて下さい。

子どもが「別室登校」を希望したら、次は、登校時間を決める必要があります。1限目に学校へ行けないので、授業をしている時間で、クラスメイトと会わないようにして別室登校できるように、先生と相談して決めておいてください。ここまでの配慮をしてあげないと、子どもは口では行くと言っても、玄関で立ち止まってしまいます。

ステップ2:面倒見の良いクラスメイトと過ごす

別室登校が2,3日できたら、次はクラスの中で一番面倒見の良い子と別室で時間を過ごす機会を作ります。休み時間に1日2回程度です。不登校の子はクラスメイトが何を考えているのか不安です。それを払しょくする必要があります。そこで、不登校に理解ある面倒見の良い生徒を別室へ連れて来てもらいます。学校の中での事は保護者ではどうすることもできません。学校と相談の上、しっかりと方向を決めて下さい。

別室登校で失敗する例の多くは、担任の先生とばかり話しているケースです。不登校の子は、先生と話せても、恐がっている、不安なのはクラスメイトです。なので、まずは1人からクラスメイトと楽しく話す機会を作って下さい。

ステップ3:友達を1人ずつ増やし、3人にする

面倒見の良いクラスメイトと仲良く話せるようになったら、次の日はもう1人増やします。そして、その次の日にはもう1人増やします。友達が3人になるまで増やして下さい。これぐらいの人数に慣れる事ができれば、教室に戻れる可能性が高いです。

できれば、友達2人になった日から、給食を別室で一緒に食べるようにするといいです。

ステップ4:教室以外の授業に参加する

別室で笑えるようになれば、すぐに教室へ戻れる子も多くいます。しかし、まだ不安な場合は、教室以外で行われる授業に参加すると良いです。体育や音楽、家庭などの授業です。参加する前には、担任の先生からクラスメイトに馬鹿にしたり、変な目で見たりしないように注意が必要になります。

ステップ5:教室で給食、ホームルームに参加

その次にハードルが低いのが、教室で給食を食べる事とホームルームに参加する事です。登校時間によっては、朝のホームルームと帰りのホームルームに参加できます。どちらか片方だけでも良いと思います。教室で給食を取る時も孤立しないように、面倒見の良い生徒と一緒に過ごさせるようにしてください。

ステップ6:得意科目の授業に出る

次は、子どもの得意な科目の授業を教室で受けるように促してみます。得意な科目だけ参加してもいいし、そのまま次の授業に参加してもいい。辛くなったら、別室へ戻ってもいいと決めておくと子どもは安心します。

ステップ7:教室復帰

ここまで参加できるようになれば、子どもは教室へ復帰する事ができます。この時には、子どもの頭の中には、教室か、別室かの2つの選択肢になっています。つまり、不登校で学校へ行かない選択肢はなくなっているのです。1段階ずつ階段を上る事で、不登校ではなくなっていきます。あくまで学校に行くのが前提となるので、自然と教室へ戻る事ができるようになります。

保護者の方は、この間、逐一、子どもの様子を学校の先生に尋ねるようにして下さい。別室で一人で過ごし続けているようなことがないように、先生と相談して、どうやって教室まで復帰させるのか道筋を決めておく必要があります。

別室登校から教室へ戻れない人の多くは、大人だけが動いてクラスメイトと子どもの関係が見えていません。子どもを動かすのは、学校では子どもです。その点をしっかり理解して、行動すれば、すぐに教室復帰できるようになりますよ。

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