勉強遅れ型不登校

勉強遅れ型不登校
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勉強の遅れで不登校になる子

子ども達にとって学校の勉強は毎日のプレッシャーです。真面目で良い子ほど、勉強が遅れて自分が取り残されることに恐怖心を持っています。少し風邪で学校を休んでしまって授業に遅れてしまった。勉強が苦手で成績がいつも学年下位でやる気がなくなった。友達関係もクラブ活動も問題はない様子なのに、勉強だけがうまくいかず不登校になってしまう子がいます。

勉強ができないだけで、どうして不登校になってしまうのでしょうか?そして、どうやって苦手な勉強、遅れた授業を取り戻せばいいのでしょうか?詳しく話していきますね。

勉強遅れ型不登校の5つの特徴

不登校で勉強をきっかけとして学校を休む子には、いくつかの特徴があります。全て当てはまる子もいれば、1つだけ当てはまる子もいます。あなたのお子様が勉強に対して何を考えていて、今、現在、どういう感情で過ごしているのかを知ってほしいと思います。

①勉強に追いつけない

私立中学に在学している不登校の子に多いのが、このタイプです。毎日の宿題が大量にあって、それに追いつけないのです。首都圏や各都市の私立中学では、学習塾に通わない生徒に合わせて、毎日の宿題の量が増加傾向にあります。

完璧主義気味の不登校の子、真面目でコツコツ全てをやりこなす子にとっては、大量の宿題は成績を伸ばせるチャンスであると同時に、風邪などで休んでしまうと容量オーバーになります。それで、自分にはこれだけの宿題をクリアできないと思い、自分の無能さ、自分の価値がないと感じるのです。普通なら、ちょっと遅れたけど、また後でやればいいと、後回しにできます。しかし、完璧主義で真面目な子にはできません。完璧であることが、自分の価値だと思い込んでいるからです。賢いことでしか、周りに認めてもらえないと思っています。

完璧主義の不登校の子は私たちの学校にもたくさんいます。ゼロか100かで行動します。周りの大人たちは、理解できず、融通がきかず、ワガママな子だと感じてしまいます。しかし、本当は自分の恐怖心を隠すためにやっている行動です。失敗を恐れています。失敗すると、失敗するようなダメな子は親に見捨てられると思っているのです。これは不登校の子ども達と深い信頼関係を築いて、本音を話してくれるようになって、私たちに語ってくれました。

休みが長引けば長引くほど、授業に遅れて、学校へ戻りにくくなります。待っていても、このタイプの子は学校へ向かおうとはしません。

②勉強のやり方を知らない

小学校までは勉強はなんとかこなせていたけど、中学進学すると、定期試験が毎学期2回あります。そのため、学習の方法を知らないために勉強ができなくなるケースがあります。小学生の時には、授業を聞いていれば、ある程度、テストができたりする子がいます。それが、中学では通用しなくなります。コツコツ勉強して、暗記しておかないといけないからです。

ノートの取り方や暗記の方法、授業の予習の方法、復習の方法、そして、定期試験までのスケジュール管理などの一連の勉強のやり方を教えてあげることが大切になります。

③勉強に自信がない

勉強のプレッシャーがあり、勉強に自信のない子がいます。勉強はできる賢い子なのに、勉強をやることに自信が持てないのです。その理由は周りとの比較です。常に、周りの子や兄弟姉妹と勉強について比べられ続けているので、でどれだけ良い成績をとっても自信を持てないのです。成績2位でも、1位と比べられる。自己重要感が欠如してしまっています。

このタイプの子には、しっかりと自己重要感を満たす為の教育が必要です。家では褒めてあげるのが大切です。しかし、自信がないのは、あくまで勉強についてです。勉強で自信を付けてあげないと、勉強を避け続けてしまいます。

勉強はやったがんばりに比例して成績があがるものです。1科目でもいいので、得意な科目で自信をつけさせてあげるといいです。

不登校の子ども達の中には「勉強という価値観でしか評価しない学校が嫌だ」と言う子がいます。勉強ができるのに、それが嫌になるのです。これは、自己重要感がない子に多いです。

④勉強が嫌い・苦手意識

中学や高校になると勉強のレベルがグンっと上がります。試験も厳しくなるので、どうしても勉強に対して「嫌い」だったり、「苦手意識」が出てきます。それ自体は悪い事でもありません。運動が得意な子もいれば、音楽が得意な子もいます。それと同じで、勉強が得意な子もいます。その逆で、運動がどうしてもダメな子、音楽がダメな子、勉強がダメな子もいます。

しかし、勉強は運動や音楽と違うのは、がんばった分だけ成績に出てくることです。運動や音楽は才能の影響がとても強いからです。

全ての科目がダメだということは、ありません。必ず1つぐらいの科目はできます。そこから勉強嫌い、抵抗感を減らしていく事です。苦手な子に「勉強は!」って言って詰め寄るのはよくないです。逆効果です。階段を1歩1歩上がるように勉強も簡単な所からさせてあげるといいです。

勉強の楽しい面も見せてあげいといけません。勉強ができる子は、勉強をゲームのようにやっています。楽しんでいます。ゲームのように勉強をする事を教えてあげるといいです。

⑤成績下位の子は学校で打ち込めるものがない

不登校気味になる子で増えているのが、成績が下位であることです。特に進学校の私立中学や高校に所属している子です。この子たちは、中学受験や高校受験をして、その学校へ入学したのだから、本当は勉強ができる子たちばかりです。

私たちの学校へ転校してくる不登校の子の中で、成績が落ちてしまって、ゲームばかりやっている子もいます。しかし、そういう子ども達も自然と勉強をやり始めて、成績が上がるようになります。

その原因は、「学校で打ち込めるものがない」ことです。勉強をする子には2つのタイプがあります。勉強だけで満足できる子と、勉強以外でエネルギーを作って勉強に望む子です。例えば、高校3年間を勉強だけに費やして東大へ行く子がいます。これが多いように感じるかもしれません。でも、一方で、高校3年間、クラブ活動をみっちりとやって東大へ行く子もいます。このタイプの子も多いです。

成績が下位の子は、勉強ではなく、それ以外の活動を充実させればいいのです。勉強だけでは、勉強をできないタイプです。そのことがわからず、子どもに「勉強をしなさい!」と怒鳴っても効果はありません。

少し遠回りに感じるかもしれませんが、勉強の前に、子どもが打ち込めることを探して下さい。不登校の子の場合は、独特な感性を持っています。それを活かしてあげることです。実際、私たちの学校でも成績が下位で転校してくる子には、勉強の前に打ち込めるものを探してあげます。そうやって自分の生活が充実してくると勉強もやり始めるようになりますよ。

不登校が勉強の遅れを取り戻す方法

勉強遅れ型不登校の5つの特徴の中で、どれに当てはまっているのかを確認してください。複数あってもかまいません。勉強だけが得意な子というのは、勉強だけで不登校になる子とはありません。やはり、勉強と勉強以外に打ち込める活動がセットになっています。何か真剣に、楽しく打ち込める活動があれば、勉強もやってくれるようになります。

ここは不登校の主たる原因である感性の変化を知る必要があります。詳しくは、「不登校小冊子」で学んで下さい。

そして、そこで自信を付けられるようになったら、次は、勉強への苦手意識を改善して、自信を付けてあげる必要があります。そのために、最初は得意科目からやっていきます。小テストでも何でもいいので作ってあげて、簡単に高得点が取れるようにしてあげます。同時に、勉強の方法について教えてあげて下さい。これを繰り返すと、勉強をやった成果が成績に出てきます。そうすると本当に自信を持って、勉強ができるようになります。

最初は、勉強ではなく、子ども自身が打ち込める活動に力を入れてあげることです。勉強をやろう!という気持ちにさせてあげられるかが大切です。何もせず、子どもから勉強をやり始める事はありません。勉強をしない原因をきちんと見極めて、私たちと同じように対応してみて下さいね。

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